此岸から彼岸への返書
見切り発車でやることもたまには必要。
それは普段周到に準備した事の発露であると思い込んでおく。
東京は千駄木のCafe gallery幻、改め、Gallery幻がオンライン同人誌を始めたという。
教えていただいて読ませてもらったが、なかなか興味深いなと思う。同人誌の原点を探りつつも新しい道を探索している。
語るより読んでいただいた方が良いので、リンク先をご参照頂きたい。
私たちはこの試みに、応援ではなく、賛同し関与したいと思う。
そのひとつの形として、ここになにかを書いておこうと思ったのだ。
幻の代表や店長と直接会って話をしたり、手紙のやりとりをしてもいいのだが、それでは個人間のやりとりになる。
私たちは、同じ時代に共に存在する、別の流派の、同人誌として、賛同したい。
幻と苔の根では、立場も目的も違う。
しかしそれらは対立するものではない。
必要があれば、交流し、対決することもあるかもしれない。
幻、というのは彼岸のことなのかもしれない
到底、言葉になり得ない世界の話かもしれない
苔の根、と名乗るからには我々は此岸のものだろう
だが、苔も幽玄な世界を見せることはある
美が彼岸にあるのであれば、羨ましいことだ、幻、という空間は此岸に居ながらにして彼岸を見る展望台なのかもしれない
言葉になりえない、かなわないと知りながらも、手を伸ばす覚悟はあるか
そんな声を霧の中で聞いた気がする
風が吹けば消えてしまう
だからこそ霧は美しく幻を見せるのだろう